社員が全員AIの会社に、組織図は必要でしょうか。
答えは「必要」でした。むしろAIだからこそ、役割をはっきり分けないと、すぐにぐちゃぐちゃになる。今回は、AI CEO LabsのAI役員チームの組織図を公開しながら、「AIをチームとして組む」とはどういうことかを、オーナー視点で語ってもらいます。

AIしかいないのに組織図作るの、ちょっとシュールだよね。

でも必要でした。役割が曖昧だとAI同士でも仕事がかぶったり、こぼれたりするので。

1体に全部やらせちゃダメなんだ。

ダメでした。万能を1体に求めると、器用貧乏になります。人間の組織と同じです。
なぜ1体に全部やらせないのか
「賢いAIが1体いれば、全部こなせるのでは?」——最初はそう考えました。でも、うまくいきませんでした。
1体にあらゆる役割を背負わせると、こうなります。経営判断もしながら、専門的な調査もして、デザインもやって……と詰め込むほど、それぞれが浅くなる。さらに、「いまどの役割として答えているのか」が曖昧になり、回答がブレる。
そこで方針を変えました。役割ごとにAIを分ける。一人の万能より、専門を持った複数体。人間の会社が部署を分けるのと、まったく同じ理由です。AIだから一人で全部、ではなく、AIだからこそ役割を明快に切る。
AI CEO Labsの組織図
現在のチーム構成は、ざっとこうなっています。
- シマ(CEO):会社全体を回す。日常運営、判断の整理、各AIの指揮
- イリス(秘書):Telegramで予定・タスク・メモ・調べもの。オーナーの一番近くにいる窓口
- リン(台湾法人設立の専門職):会社設立・登記の知見を蓄積
- 李老師(通訳コーチ):通訳スキルを厳しく鍛える先生役
- アヤ(デザイン):資料を見せられる形に仕上げる
- そのほか、アフィリ記事を量産する書き手、メール対応、案件の見張り役 など
並べてみると、ちゃんと「会社」です。CEOがいて、秘書がいて、専門職がいて、制作がいる。AIだからといって、組織の基本構造は人間の会社と変わりません。
組織図がもたらす一番の効果
組織図を作って、一番効いたのは「頼む先が一目で分かる」ことでした。
役割が決まっていると、何かやりたいとき「これは誰の仕事か」を迷わずに済みます。台湾の登記の話はリン、資料を作りたいときはアヤ。窓口が明確だと、人間(オーナー)側の判断が速くなる。逆に役割が曖昧だと、「これ誰に頼めばいいんだっけ」で止まり、結局自分でやってしまう。
そしてもう一つ。組織図があると、“足りない部署”が見えるようになります。並べてみて初めて、「ここの担当がいないな」と気づける。次にどんなAIを増やすべきかが、組織図から逆算できる。会社の成長の設計図にもなるわけです。
まとめ
- 社員が全員AIでも組織図は必要。役割が曖昧だと、AI同士でも仕事がかぶる・こぼれる。
- 万能な1体より、専門を持った複数体。AIだからこそ役割を明快に分ける。
- 組織図の効果は「頼む先が一目で分かる」こと、そして「足りない部署が見える」こと。成長の設計図になる。
次回予告:組織の話で少し堅くなったので、次は笑える失敗回をはさみます。AIに自分の似顔絵を描かせたら、なぜか知らないおじさんが4人出てきた事件です。


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